インフルエンザ予防と対策
日本では、毎年10人に1人が感染しているインフルエンザ。
自分の体のためにも、家族や周囲の人に感染を拡大させないためにも予防接種を受けることが大切です。
流行前に早めに接種を
インフルエンザワクチンは、毎年、WHO(世界保健機関)が世界的な動向をふまえてそのシーズンに流行するウイルスを予測し、推奨する株を選定します。日本では、その結果をもとに、3つのウイルス株の混合ワクチンが製造されます。
毎年接種する人のほうが効果が高いことがわかっているので、毎年受けることがすすめられます。また、予防効果は、接種した2週間後から5カ月程度つづくので、流行前に早めに受けておくと安心です。接種回数は、13歳以上は通常1回。生後6カ月から13歳未満では、2回接種(3~4週間の間隔)がすすめられています。
流行前に知っておきたい予防接種に関するQ&A
Q.昨年、予防接種を受けたのにインフルエンザにかかってしまいました…予防接種を受ける必要はありますか?
A.インフルエンザ発病すると、なかには重症化し、肺炎や脳症等の合併症が現れ、入院したり死亡したりする場合があります。予防接種は、ウイルスが体の中に入る「感染」を完全に防ぐことはできませんが、「重症化」の予防に大きな効果があります。
Q.とくに受けたほうがいい人はどんな人ですか?
A.重症化しやすい人は、とくに予防接種を受けておくことが望ましいです。また、発病のリスクを下げたい人についても受けておくとよいかもしれません。
重症化しやすい人
- 持病(ぜんそくなど慢性の呼吸器の病気、心臓の病気、腎臓の病気などの病気を持つ人)のある人
- 高齢者(65歳以上の人)
- 妊婦
- 乳幼児
こんな人も接種しておくと安心
- 集団で過ごしている人
学校、保育所などでは、感染が一気に広がりやすいため - 重要なイベントを控えている人
受験生など、インフルエンザ流行の時期にイベントを控えている人は、家族そろって接種しておくとよい